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2024.01.10

プログラミングが重要!
マシニングセンター担当者の仕事

金属加工の種類② さまざまな目的に応じた付加加工
「KYOWAの⾦属加⼯ジャーナル」へ、ようこそ!

私たちは、銅加⼯・⾦属加⼯で約100年の歴史をもつ共和電機⼯業です。

「KYOWAの金属加工ジャーナル」と題したこのコーナーでは、銅をはじめ工業製品に用いられる各種の金属材料や加工法について、また金属加工における図面の基礎知識などもお伝えしていきます。

今回からの数回は少し趣向を変えて、弊社の各部署で活躍するスタッフに焦点を当てた記事をお送りします。
どんなスタッフがどんな想いを持ってどんな仕事をしているのかを、感じていただけると思います!
金属加工の仕事にご興味のある求職者の方のお役にも立てれば幸いです。

共和電機⼯業株式会社営業課 藤井

こんにちは!共和電機工業株式会社 営業課の藤井と申します。
この記事のアテンド役を務めさせていただきます。
今回はマシニングセンターを使いこなして切削加工を担当している犬嶋さんに、いろいろ質問しながら機械加工の仕事について解説してもらいます。

機械課・マシニングセンター担当 ⽝嶋 ⼀也(29)

新卒入社6年目。大学生時代からものづくりの仕事に就きたいと考え、「ものづくりの現場に早い段階で入れてもらえる会社」を吟味して共和電機工業へ入社。マシニングセンター担当者の一人として、社内では最新のブラザー社製S700X2を使いこなす。
※年齢、在籍年数は記事リリース当時

機械課・マシニングセンター担当 ⽝嶋⼀也

マシニングセンター(MC)についてはこちら

マシニングセンター担当者として必須のスキルとは?

共和電機⼯業株式会社営業課 藤井

マシニングセンターは工作機械の中でも特にオートメーション機能が充実していますが、当然ながら知識やスキルがなければ使いこなせませんよね。

機械課・マシニングセンター担当 ⽝嶋

はい。図面の読み方やプログラミングなど覚えるべきことはたくさんあります。全て現場で一から先輩に教えてもらいました。
一人で任せてもらえるようになるまでに1年はかかりましたね。

マシニングセンター担当に求められる基本的な知識やスキル

  • 図⾯が読めること、図⾯を正しく理解するための知識と経験
  • NCプログラムが組めること
  • どのような⼯具でどのような加⼯ができるか、機械がどのような動きができるかを知ること

⼀連の作業の流れは?肝要な作業は?

共和電機⼯業株式会社営業課 藤井

製品を加工するための手順は基本的に同じですよね。どんな流れで作業を進めているか、中でも重要な作業は何か、教えてください。

機械課・マシニングセンター担当 ⽝嶋

わかりました。手順をご説明していきますね。全体的には機械に任せている時間が比較的長いですが、何より重要なのは機械を動かす前の段取りです。ここで間違えると全く違うものができてしまいます。

仕事の流れ

段取り

座標系を決める

まず、図面をもとにワーク(被切削物)の加工原点、つまりどこを基準にして加工プログラムを組むかを決めます。この作業を「原点出し」または「芯出し」といいます。
次に、加工原点を芯にしてワーク座標を設定します。座標の設定とはX軸(左右方向)、Y軸(前後方向)、Z軸(上下方向)を設定することです。
慣れればそう難しいことではありません。

図面をもとにワーク(被切削物)の加工原点を組むかを決めます
プログラム⼊⼒

次に、加工プログラムを入力していきます。原点や座標はもちろんですが、エンドミルやドリルなど、どの工具を使ってどの順番でどんな加工をするか、全て数値や番号で設定していきます。
材料の種類によって工具の回転の速さや送りの速さを設定する必要もあります。
プログラムを間違えると、形状や寸法が違うものができてしまいます。高さの設定を間違えると工具が機械の底にガーンとぶつかって機械が停止してしまい、最悪は機械が壊れてしまうこともあります。

加工プログラムを入力していきます
プログラムは全て数値や番号で設定していきます
材料セット

テーブルと呼ばれる加工台に材料をセットします。この時、アタリと呼ばれるガイドにきっちり当ててセットすることが重要になります。ずれていると同じ寸法になりません。
さらに材料を軽く叩いて、ガタつきのないようにしっかりセットします。

材料を軽く叩いて、ガタつきのないようにしっかりセットします
テーブルと呼ばれる加工台に材料をセットします

加⼯

加工はすべて自動です。クーラントと呼ばれる油をかけながら加工するため、加工中はマシニングセンターの扉が閉まっています。
加工途中の様子はほぼ見えませんので、ミスしていても気づきにくいですし、気付いても修正できないので、とにかくプログラミングのミスは命取りとなります。

加工中はマシニングセンターの扉が閉まっています
加工途中の様子はほぼ見えませんので、ミスしていても気づきにくいので、とにかくプログラミングの正確さが重要です

ちなみにクーラントの役割は、加工時の熱を抑えることと、切子(切屑)を除去することです。基本的にたくさんかけながら加工した方が仕上がりが良いです。
材料が銅の場合は特に熱がこもりやすいので、熱による寸法誤差を避けるためにクーラント(油性)の量を増やします。

クーラントの役割は、加工時の熱を抑えることと、切子(切屑)を除去することです
加⼯中も⼿を動かす

マシニングセンターでの加工は結構時間がかかるので、マシニングセンターが動いている間は、加工が終わった品物にヤスリをかけてバリ取りしたり、次の加工のプログラムを入力したりしています。

加⼯中も⼿を動かすします
加工途中の製品。右の状態からさらに切削や穴あけ加工をしたのが左の状態加工途中の製品。右の状態からさらに切削や穴あけ加工をしたのが左の状態。

特に⼼がけていることは?

共和電機⼯業株式会社営業課 藤井

犬嶋さんは6年間マシニングセンターの経験を積んできていますが、経験を積んだ今だからこそ心がけていることはありますか?

機械課・マシニングセンター担当 ⽝嶋

そうですね、今だからこそわかること、できることで言えば、なるべく効率よく加工できるようプログラミングするように、常々心がけています。

図面をもとにワーク(被切削物)の加工原点を組むかを決めます

マシニングセンターは工具交換も自動で行えますが、できるだけ工具交換が少なくて済むように加工の順番を考えてプログラムを組んでいます。
この辺りは初心者のうちは全くわかりません。
経験を積む中で徐々にわかってきて工夫できるようになりました。

共和電機⼯業株式会社営業課 藤井

⽝嶋さん、ありがとうございました。今後は新⼊社員に教える⽴場になっていきますね。良き先輩としてますますの活躍に期待がかかっています!

機械課・マシニングセンター担当 ⽝嶋

⾃分もいろんな失敗をしながらあたたかく育てていただいたので、後輩指導の⾯でも経験を活かしてがんばっていきたいと思います。

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